アメリカ生活役にたつかも?

アメリカ生活

とりあえず聞いてみよう!

アメリカ生活役にたつかも?

アメリカに暮らして30年以上経ちます。

アメリカに来た当初は、今までの自分の常識が、ことごとく覆されるのにびっくりしました。

でも、今はそれが私の普通になってしまいました。

さて、当たり前ですが、海外生活というのは、楽しいことばかりではありません。

特に、全く文化の違う世界で生活していたら、あの時知っていたら!という状況に何度も遭遇すると思います。

ですので、ちょっと「んっ?」て思ったら、何でも聞いてみましょう!

まずはそれからです。

そしてもちろん、一人に聞くのではなく、色々な人に聞いてみましょう。

まず、困ったときは、

「私 困っているんです!助けてください。」

と、声に出すことが第一歩です。

助けてくれる人は必ずいると信じて、恥ずかしがらずに、第一声をあげましょう。

そして、困って窮地にいる時こそ、落ち着きを取り戻す努力をしましょう。

実際には、私も窮地に陥った際には、もれなく簡単にパニックに陥る人間です。

予期せぬことが起こった際には、まさに夜間ヘッドライトに照らされた鹿のように固まります。

それを踏まえて、普段から、

  • いざというときの為の知識をふやす
  • 疑問に思ったことは、口に出して聞いてみる

を習慣化したいものです。

(わかっています、言うは易く行うは難し、ですよね。。。でも努力は無駄にはなりません)

郷に入れば郷に従え

アメリカは、日本人にとって、とてもなじみのある国ですよね。

でも、日本人の感覚からすると目をパチクリさせてしまう普通が存在します。

たぶん、一番よく聞くのは返品に関してでしょうか。

まあ、いくら郷に入っては郷に従えと言っても、人間として、それどうかな?と自分が思うことはやはりしないほうがいいですけどね。

例えば、クリスマス終わった後に、生木の枯れたクリスマスツリーを返品するとか。。。(実際にコストコで目撃しました。)

私も、今では驚くことも少なくなりました。

でもたまに、「なんでこうできないか、聞かなかったの?」と夫に言われ、「え、それ聞いてもよかったの?てか、聞くチョイスがあること自体、思いつかなかった!」なんて場合がまだ、たまーにあります。

今回はその中から数点、もしかしたらどなたかの役に立つかもしれない例を、いくつかあげたいと思います。

例その1:病院からの請求

病院からの請求書はごりごりに交渉できる

病院から請求書がきました。(この場合の病院は、Hospital、いわゆる手術したり、救急病院に行った際の請求です。)

まけて?なんて普通言おうと思いませんよね。

そんなこと、頭に思い浮かびもしないと思います。

たとえば、あなたが健康保険を持っていなくて、全額自費で払わなければいけない状況にあったとします。又は、保険は持っていても、免責が高い保険に加入している場合も。

病院としては、「とりあえず一番最初は、請求書に載せれるだけをのせて、全部払ってくれたらラッキー。」

程度の気持ちで請求書送ってきます。(あくまでも私の印象です)

日本人にとって病院からの請求書に、「いや、払えないんでもうちょっとまけてくれない?」なんて言うこと、思いもつかないですよね。

でも、病院側としてはまったく払ってくれないよりかは、ちょっとでも払ってくれたほうがいいのです。

請求額を下げても、ローンにしても。

あと、普通の一般的な手術でも、

  • 病院
  • 手術室
  • 病室
  • 執刀医
  • 麻酔科医
  • 検査
  • 検査の詳細を確認した専門医

から別々の請求書が来るのは普通です。

一番最初に受け取った請求書を、そのまま鵜呑みにして払うのはやめましょう。

(たとえ簡単な手術だったとしても、数か月にわたりちょろちょろ請求書が来るのは普通です。なんなら、一年後に来ても驚きません)

特に病院からの請求書。

病院が発行する請求書は、通常、もりもりに盛った請求書を出してくるので、これは交渉できるはずです。

Itemized Billという、請求書の詳細を出してもらうのがまず第一歩かもしれません。(再度言いますが、保険を通してない場合です。通常 健康保険を持っていれば、必要ないはずです。)

だって、disposable mucous recovery systemsって記載して、クリネックスの箱に数百ドル請求することだって、あるそうなんですよ。。。

私は実際に自分で、病院と請求書の内容に関して交渉したことはありません。

でも、アメリカに住んでる方は、ご自分の健康保険で、病院が実際にいくらの請求をして、保険会社はいくら支払ったのか、自分のクレームの詳細を見ればわかると思います。

たいてい、ネットワークネゴシエーションレートというのがあって、保険会社から病院への支払いは、病院が請求した金額よりも、だいぶ少ない支払いをしているのがわかると思います。

これっていうなれば、何も知らずに、最初に出てきた請求書の額面支払ったら、めっちゃぼったくられてるってことだと、私は思うんです。

金銭的な理由があって、今、全部払えないんですと言えば、分割にしてくれたり、これなら払えるかな?程度の請求書に訂正したりもしてくれます。

他にも病院のチャリティーに適用してもらえるケースもあるかもしれません。

少し古い記事ですが、下記ご参考まで。

Medical bills can cause a financial crisis. Here's how to negotiate them : Life Kit
There's an estimated 5 billion of medical debt in America. But just because a medical bill comes in the mail doesn't ...

この病院の請求とやりあう専門の業者がいるくらい、病院からの請求書は徹底的にネゴシエーションできます。

出てきた請求書をうのみにして、そのまま払わないように!

病院のBilling departmentとやり取りをしている限り、debt collector Agency、いわゆる 債権回収エージェンシーに何の前触れもなく回されることはないはずです。

やり取りはいつ、誰となど詳細を自分でも記録しておきましょう。

病院としても、債権回収に回したら、取り分が少なくなるので、なるべく避けたいはずです。

ちなみに、なんでも最後は紙で手紙をだすのが正式なやり取りとしてカウントされるので、どうしても自分の記録として手紙を出す場合には、Certified mailを使用して、相手の受取サインが手に入るようにしましょう。

例その2:処方箋の値段

また、ご存じない方もいるかもしれませんのでついでに言っておくと、お薬の値段は一定ではありません。

保険会社によっても、また、薬の種類によっても、薬のCo-paymentはもちろん違います。

特に、保険のない方は、薬局、スーパー、ウェアハウス等で値段がまちまちです。是非確認しましょう。

ちなみに、こちらも、もしかしてご存じない方がいるかもしれないので、念の為。

コストコの薬局は、コストコメンバーでなくても購入できます!

ただし、コストコでしょ、一番安いわよね?と思って盲目的にコストコを信用して、他のお店と比較することなく購入するのはやめましょう。(私は実際それでほかのところで購入するよりもお高いお値段を払っていたことがあります。)

また、よく見かけるのは、その薬を作っている製薬会社が提供する、処方箋に使えるクーポンを提供しているケースです。

多くのよく処方される薬は、保険を通さず、下記のサービスを使用したほうが、安い場合が多々あります。

GoodRxというサイトです。

処方箋を出すドラッグストアや、スーパーの薬剤師さん、親切な人であれば、上記のようなサービスを教えてくれます。

まじか!という値段だったら、どうにか安くなりませんか?と聞いてみてください。

尚、健康保険を持っていても使わずに、上記のようなサービスを通して処方箋を購入するのはもちろん問題ありません。

番外編

サブスクリプションの費用

以前、あるサプリメントを定期購入をしていましたが、効き目が感じられなかったため、キャンセルしようとしました。

オンラインでキャンセルしようとすると、理由を教えてくださいと聞かれました。

シンプルに、値段が高いから!と選択しました。

すると、次の画面には、

「では、あなたのために通常価格よりも20%ほど下げます!この値段で続けませんか?」

と聞いてきます。

そうきたか。。。

先日も、なんかのサブスクをやめようとしたところ、やはりなんで?と聞かれたので、高いから、と答えるとじゃあ、今キャンセルしないで続けてくれたら三か月は半額の値段でどうですか?と出てきます。

そのまま続けていたら正規の値段で普通に払っていたのを、一度やめようとすると、

「えー、じゃあ、こんだけ安くします。」

と言われるのは、なんだかそれはそれで、ちょっと複雑な気持ちになりました。

少し説明するのが難しいのですが。。。

不満を言ったら値段を下げてもらえるというのは、どちらかというと、言ったもの勝ち!的に感じられたんです。やめようとしなかったら出てこなかったオファーですから。

それは、私の、聞いてみるだけはただ、とは少し違うかな?

まあ、カスタマーサービスに電話して、このサービス続けたいけど、高くてマジきつい、って言ったら同じオファー出してくれるのかもしれないですね。

それはそれで、まさに聞いてみるだけはただ、と同じか。。。

と、言うことで、これはこれで、本当に自分に必要なサービスで、でも、高くてやめなきゃいけない窮地に陥ったら、出来ることとして知っておくのはいいですね。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥

恥ずかしいって誰に対して?

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥と言いますが、私は、聞くのは別に恥ではないと思います。

もし仮に、相手に、

「そんなことも知らないの?」

と高飛車に言われたら、そちらの態度の方が恥ずかしいだけで、聞いてる方は別に恥ずかしいと思わなくていいと思うのです。

私が今こう思えるのは、年齢のせいも、もちろんあるでしょう。

それと、多分、私は自分の能力が他の人に比べて高いと思ったことがないので、

「知らないので、教えてください。」

と頼むのに対して、ハードルが低いのだと思います。

恥の概念はもちろんあります。

若いころ、なんであんなに他人の目が気になったんだろうな?と思うほど。

歳をとってわかるのは、他人は別に私にそんなに、というか、まったく興味がないという事実です。

少なくとも、私は他人が何着てようが、何食べていようが、他の人に迷惑かけてない限り、特に何の感想も持ちません。

まあ、たまに他人の一挙一動見守って、何でも難癖付けてくる人はいますよね。

本当に、「ひまだなー。」とか、「他にやることないのかな?」と思います。

それに、そういう人は、他人に難癖付けたいだけなので、何しても文句言うと思いますし。

私は、若い時に周りを気にしすぎて、とても生きづらかったです。

ですので、年をとるっていいな、と心底思います。

以前、昔の選択を悔やんで過去に戻りたいと思うことはあまりない、と書きましたが、

今の心持で、幼少からの人生をやり直せたら、あんなに苦しむ必要なかっただろうな~、とは思います。

自分がそうではないので、他の人の意見(特に他人)に全く振り回されない人を見ると、すごいな、と感嘆します。

何しても、嫌み言う人はいますし、全員に好かれようとするなんて本当に無意味ですからね。

でも、やっぱりたまに気になっちゃうもんは気になっちゃうんです。。。

たぶん、死ぬまで完全に他人の目が気にならなくなりはしない、と思います。でも、意識的には以前に比べてすごく楽になりました。

例えば、以前だったら、余裕で半年くらい引きずった自分のミスに関して、たまに思い出して、「あれ、マジで私やばっ。」と自嘲することはあれど、別に身もだえして恥ずかしいと思うことはないです。(他人に迷惑かけてないミスに限りますが)

まとめ

聞いてみる(言ってみる)だけは、ただ。

私は、カスタマーサービスの仕事をした経験はありません。

でも、どんなときでも丁寧に礼儀正しく聞いてみたら、意外と道が開けるってあるんじゃないでしょうか。

ただ、日本で育った私としては、そんなの聞いていいの?

と、はなから聞くのを思い浮かばないシチュエーションにて、誰かが聞いてみているのを見てびっくりすることが、今でもたまにあります。

すごくどうでもいい例で言いますと、

飛行機で、クッキーとナッツどっちがいい?と聞かれて、間髪なく、両方、と答える人をみた時とかです。あと、クッキー2個ください、とか。

どっちがいい?って聞かれると、素直な私は、どっちか選ばなきゃいけないんだって、何の疑問もなく思ってしまうのです。

ある時、誰かがクッキー2個ちょうだい、と言ったら、ちょっと待ってて、と言われてました。

数が足りるかわからないから、全員に配って、余ったら持ってきてあげるわ、と。

まあ、普通の反応ですよね。

それに、仮にダメ、と言われてもまったく恥ずかしくありません。

ただ、私は、どっちがいい?って聞かれて、クッキー二個!って自分の欲望に忠実になるという発想がなかったんです。

そんなわけで、何事に対しても、礼儀正しく一応聞いてみる姿勢がいいのではないかと思います。

でも、もちろん、聞いてみるのはいいけれど、そのタイミングと、聞き方は気を付けたほうがいいですけどね。。。これは、よりよい人生を送るための大事なスキルと言えると思います。

ユーモアあふれるセンスで、自分の欲しいものを手に入れるスキルを磨きたいものです。

今日の英語

笑顔ってとても大事ですよね。

普段から他の人に対して感じよく接していれば、誰かがあなたを助けてくれる確率も高くなると思います。

普段から嫌な感じの人に、率先して助けの手を差し伸べようとする聖人のような人は、少数派だと思います。

だって、人間だもの。

それに、笑顔が人間関係に大事なだけでなく、誰かへの素晴らしい贈り物になるって、素敵だと思いませんか?

“Every time you smile at someone, it is an action of love, a gift to that person, a beautiful thing.”

– Mother Teresa

誰かに微笑みかけるたびに、それはその人にとっての愛の表現であり、すばらしい贈り物となります。美しい行いです。

マザーテレサ

困っている人がいたら、何のためらいもなく 誰もが助けの手を差し出す世界になりますように。

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