グリーンカードの更新 ができない。。。
注意:下記は2025年3月に書いたものです。このご時世、アメリカでは移民関連に関しては法律、ルール等の訂正変更などが多く予想されます。くれぐれもご自身で元のソースから確認するか、又は移民法の弁護士の方に確認の上、手続きを行ってください。
グリーンカードの更新?
つい最近、偶然にも二度ほど同じようなお話されている方をお見掛けしました。
グリーンカードを更新する手続きをしたら、Denyされた、どうしてかわからん、と言ったようなお話です。
結局は弁護士を頼んで完了したが、なんで最初は通らなかったのか、弁護士にもちゃんと説明は受けれなかった、というようなお話でした。
この方の場合、更新手続きをするタイミング(90日 VS 6か月)が間違っていたのではないかと弁護士に言われた、とおっしゃっていたので、もしかして申請するフォームを間違えてしまったのかなあと推測しました。実際はどうか分かりませんが。
一応どなたかのお役に立つことがあるかもしれないと思い、グリーンカードの更新の種類について下記書き留めておきます。
I-90とI-751 どっちのフォーム?
こちらはたぶんに、グリーンカードの更新、とひとくくりにしてしまうと問題が起こる可能性があるのかな、と思います。
アメリカ人やグリーンカード保持者との結婚を通してグリーンカードを取得した外国人配偶者は、結婚後2年以内にグリーンカードを取得した場合、当初2年間有効な条件付きグリーンカードがもらえます。
この条件付きグリーンカード(2年間有効)を更新(正確に言うと更新ではないんですが)することを、それ以降の十年間有効のグリーンカードを更新する際の手続きと混同したため、ちょっとややこしいことになってしまったのかなと思います。
グリーンカードの更新と調べると、すでに十年間有効の永住権を更新する際の手続きが出てくるのでそれで間違いが起こるのかもしれません。
たとえば、グーグルに、Green card renewalなどと入れると、
I-90, Application to Replace Permanent Resident Card (Green Card)
とフォームI-90を使うように出てきます。

I-90, Application to Replace Permanent Resident Card (Green Card)
Use this form to replace your Green Card.
すでに10年有効のグリーンカードを持っている方はこちらで間違いありません。
でも、一番最初にもらった条件付きの二年間有効のグリーンカードを十年間有効のグリーンカードにしてもらうためには条件削除の申請というものを提出しなければなりません。
条件を削除するためには、条件付きグリーンカードの有効期限が切れる90日以内に、外国人配偶者とそのスポンサー配偶者は、共同で条件を削除する申請をしなければいけません。
この場合は、Form I-751(Petition to Remove Conditions on Residence)という申請書を使います。
下記、条件付きの二年間有効のグリーンカードを持っている方へ、
You cannot renew your two-year green Card.
とかいてありますね。この条件付きのカードを更新はできない、ということです。

Removing Conditions on Your 2 Year Green Card
If you are a conditional permanent resident, you cannot renew your two-year Green Card. Instead, you must file a petition to remove conditions 90 days before your Green Card expires, or you will lose your permanent resident status. Use our Filing Calculator to determine your 90-day filing date.
A family-based conditional permanent resident must file a Form I-751, Petition to Remove Conditions on Residence. If you are an investor/entrepreneur-based conditional permanent resident, you must file Form I-829, Petition by Entrepreneur to Remove Conditions.
ですので、条件付きのグリーンカードを持っている方は、I-751が必要です。

I-751, Petition to Remove Conditions on Residence
Use this form if you are a conditional permanent resident who obtained status through marriage and want to apply to remove the conditions on your permanent resident status.
まとめ I-90とI-751の違い
I-90:効期限が切れる6か月前から更新手続きが可能
- 10年間のグリーンカード保持者が10年の更新をする場合
- 名前の変更や紛失、盗難にあった時の再発行時
I-751:有効期限が切れる90日前から更新手続きが可能
- 2年間の条件付きのグリーンカード保持者が10年に更新するのに必要な書類
ということで、10年もののグリーンカード保持者が、グリーンカードを更新する際には、Form I-751は間違った申請書となりますので、注意しましょう。
また、逆も同じで、条件付きグリーンカードの条件削除に、Form I-90は使用できません。
政権が変われば色々なことに変化がありますので、フォームにしろ、申請の仕方にしろ、刻々と変わりますので、もともとのソース、この場合にはUSCISにてご確認ください。

自分で手続きするのが不安な方は、お金がかかっても、専門の方に任せることをお勧めします。
まあでも、信用出来てきちんと仕事してくれる専門家の方を見つけるのがまた大変なんですけどね。
番外編 帰化する際の試験
このご時世で、今までグリーンカードで全く問題ないや、と思っていた人の中にも、アメリカ国籍を取ろうかな、と考える人も増えているかもしれませんね。
1-90のフォーム説明記載下に、下記のような文章がありました。
Before filing Form I-90, use our Check Naturalization Eligibility tool below to see if you are eligible to become a U.S. citizen.
要するに、グリーンカード更新する前に、自分が帰化してアメリカ市民になる資格があるかどうか調べてみましょう、とのことです。
それで思い出したのですが、最近どこかで、65歳以上であれば、アメリカ市民になる際の試験が免除される、と聞いたのでちょっとついでに調べてみました。
正確にいうと免除されるわけではないようです。
英語の試験は免除されますが、(こちらは50歳で20年以上住んでいれば)65歳でも、公民テスト(Civics Test)はあるようです。
ただし、問題範囲が極端に少なくなり、問題数も少なくなるようです。
どこかで聞いた、見た、情報は、もともとのソースをたどって自分で確認するのが大切ですね、かくいう私も真偽を確かめる前にお友達に自信満々に言ってしまったので、後で訂正しておきます。。。


1. Age and Residency Exceptions to English
An applicant is exempt from the English language requirement but is still required to meet the civics requirement if:
- The applicant is age 50 or older at the time of filing for naturalization and has lived as an LPR in the United States for at least 20 years; or
- The applicant is age 55 or older at the time of filing for naturalization and has lived as an LPR in the United States for at least 15 years.
The applicant may take the civics test in his or her language of choice with the use of an interpreter.
2. Special Consideration for Civics Test
An applicant receives special consideration in the civics test if, at the time of filing the application, the applicant is 65 years of age or older and has been living in the United States for periods totaling at least 20 years subsequent to a lawful admission for permanent residence.[3] An applicant who qualifies for special consideration is administered specific test forms.