Will & Advance Directive
ふとした時に、「あ、あれやらないと!」って 思うことってありませんか?
2分後には忘れちゃうんですけど。
いざという時の為に
ここ数年、「やらなきゃな。」と思っていることが、星の数ほどいっぱいあります。
その中でも、今すぐやる必要があるのは、遺言書と医療処置事前指示書(アドバンスディレクティブ)の見直しです。
シニアになって、自分の将来(老後)を考えるときに思いつく書類関係と言えば、下記が考えられます。
- Will
- Living will
- Advance directives
(まあ、若い方でも、子供がいれば遺言は早いうちに作ったほうがいいです。そして、万が一の時の為にアドバンスディレクティブもあったほうが、もちろんいいんでしょうけど。。。)
上記のLiving willとAdvance Directiveは、内容がかぶっているところがあります。
同義語としてこの二つを説明している人もいるようです。
通常、アドバンスディレクティブは、「代理人指示」と「内容的指示」で出来ています。
アドバンスディレクティブは、
「私が意思表示ができない状態になったら、この人が代わりに判断するから!」
と、代理人を指定するのが一番大きな目的です。
そして、Living willは、
「こうなっちゃった場合には、こうしてね、お願い!」
と、終末期医療などの自分の意思を記載しておくのが一般的です。
下記ご参考まで。

20年近く前に、私と夫は、WillとAdvance Directiveを作成しました。
当時、2人のこども達はまだ小学生でした。
もし、私たち2人に同時に何かあった場合、残された子供達はどうなるんでしょう。
幸い、夫には兄弟姉妹がたくさんいて、同じ州には義理の父母も住んでいました。
そういった点では、私たちは恵まれていたと思います。
私たち2人に不幸があった場合、私の日本の家族にお願いするのも可能であったと思います。
でも、ショックを受けている子供達を、文化も言葉も違う日本に送る選択は、私の中ではなかったです。
アメリカに親戚も祖父祖母もいましたし、何より、仲良しの従妹たちがたくさんいるのです。
遺言の内容
やっと、遺言の中身を確認しました。
Willは現時点で書き直さなくてよさそうです。
遺言を作成した大きな理由は、私たち2人がいなくなった際に、下記が心配だったからです。
- 教育費、生活費は?
- 2人の子供を誰に育ててもらう?
幸い、弟の一人が弁護士で、後継人になると同意してくれました。
私たちは当時、たいした貯金があるわけではなかったです。
でも、持ち家がありましたし、生命保険にも入っていました。
私たち亡き後、子供たちが成人するまでの生活費と教育費は残るでしょう。
結局、当時幼かった子供達が25歳になるまでは、義弟に資金の管理を任せることにしました。
義弟に信託を作成してもらい、彼が受託者となって、子供が大きくなるまで管理してもらうのです。
成人になった時点で、信託に残っている資産を2人の子供に分けてもいいのですが、18歳ってまだ子供ですよね。。。
教育費などの必要な資金を使ったあと、もし、もう少し現金が残っていたら。。。
18歳の子供に現金をわたしたら、スポーツカーでも買って使い切ってしまうかもしれません。
当時小学生だった子供達の性格と性質からして、そうはしないとは思いますが、それは、やっぱりわかりません。
念のために25歳、としておきました。
既存の遺言のこの部分に関しては、もう2人の子供は25歳以上になっていますので、ただ単に、関係なくなる、と判断しました。(この部分をわざわざ消去する必要はない)
あとの決め事はそのまま(資産は2人で半分ずっこする、など)で変わりないので変更しなくていいでしょう。
ちなみに金融資産に関しては、それぞれの口座でbeneficiary (受取人)として記名されているのを再度確認しました。
これで遺言に記載がなくても、問題ないはずです。
相続時、問題あるのは、家と車など、主に不動産ですね、これは別途また信託を作るかどうか?で考えたいと思います。
アドバンスディレクティブ
アドバンスディレクティブ (医療処置事前指示書)って何?
基本的に、下記の構成になっているようです。
- Health care agent
- Backup Health care agent
- Treatment Preference
- Guardianship
重要事項は、
- 事故や病気で、意思疎通できなくなった際、本人の代わりに治療の判断をするHealth care agent(代理人指示)の指名
- 脳死、昏睡状態に陥った際に、どうして欲しい?
の、2つでしょうか。
私の場合、脳死の場合は、もう、Allow my natural death to occur 一択で!
問題なのは昏睡状態です。戻ってくる可能性ありますからね。。。
結局、この時は、家族が経済的困窮に陥らないのであれば、と ただし書きをつけたうえで、
「昏睡状態から回復して、元の生活に戻れる可能性がある場合だけ、1年間は生かしといて?」
と記載しました。
遺言を作成した当時、まだ30代でした。
そして、子供がまだ幼いゆえ、出来ればもうひと踏ん張りさせて欲しい!昏睡からワンチャン戻って来れる可能性にかけたい!との意気込みがうかがえます。
現在、50代になり、子供も大きくなった今、ん-、どうかな、迷いますね。一週間?
でも、いったい費用いくらかかるんだろうか。。。これは夫ともう一度話し合いが必要ですね。。。
また、脳死の場合、どの臓器を誰に提供するのかも、こちらに記載します。
私は、悩んだ末、
「Health care agentとして指名した人に、その判断をゆだねる。」
と、しました。
提供は、家族(血縁、婚姻含む)で必要な人がいたら、というただし書きを家族の希望で付けました。
このように、自分の希望を細かく記載することが出来ます。
遺体をどうするか、火葬?土葬?かの選択は、Willのほうに記載してあります。
日本人だと火葬が一般的でしょうね。こちらではクリスチャンの方だと、土葬がやはり多いです。
さて、今回訂正するのは、Backup Health care agentの記載です。
こちらも義弟2人の名前になっていましたが、現在成人した子供2人に変更する必要があります。
義弟2人の記載をそのままにした場合も、彼らが私たちの子供2人に決めさせるんでしょうけど、それもちょっと嫌だろうな、と思いまして。
それに、もし何かあったら、一番先に病院に駆けつけるのは子供達でしょうから。(そうであって欲しいですよね)
その時に、必要な決定を迅速に行える、との理由でもあります。
どこでつくれるの?
Advance Directivesは、州により必要事項が違うようです。
Formが州ごとに異なり、サインを誰がすべきか、何人Witnessが必要かも異なるそうです。
基本的には、弁護士のサインは必要ないようです。
ご自分の居住している州のFormを下記で探せるようですので、ご参考まで。

残された家族が悩まなくていいよう、ご家族や周りの人と話し合うのはとても大事なことですよね。
私も、こちらを作り直したら、この書類のコピーを子供達に送り、私の意思を伝えたいと思います。
あとは、オリジナルの書類の保管場所を子供と他の家族にも伝えておけばいいでしょうか。
日本の遺言
アメリカの遺言は、現状のままでいいと判明したので、次は日本の遺言です。
こちらはまだ作っていません。
日本にも不動産と金融資産がある方なら、日本のは日本語で、作成するのがいいでしょうね。
私の場合、不動産があるため、やはり一番いいのは、遺言書公正証書を作成することだと思われます。
次回 日本に行った際には、出来ればこちらもやっつけてしまいたいです。
ただ、私の中でも少し決めきれない点があるので、まずはそちらをやっつけないといけないのですが。
もし、私が日本の不動産を夫や子供ではなく、日本の家族に相続させたいと思ったら。
そうしたら、アメリカの遺言書も変更しなければいけません。
現在のアメリカの遺言では、日本にある資産も含めて、私が亡くなった場合には、主人に、そして、子供に、と記載しています。
20年前に遺言を作成した際には日本に不動産も何もありませんでしたので、困らなかったのです。
はあ、なんだか、1つ何かを終えると、又1つとか2つやることが増えていくような。。。
このまま、たぶんやることリストは増えていくんでしょうね。
日本での遺言書公正証書を作成できた際には、こちらも記録していきたいと思っています。